Piano Jazz meets Organic Groove = Schroeder-Headz
渡辺シュンスケによるオルタナ・ピアノ・トリオ「シュローダーヘッズ」デビューアルバム
Schroeder-Headz(シュローダーヘッズ)
数多くの著名ミュージシャンのサポートとして活躍するキーボーディスト、渡辺シュンスケによるソロ・プロジェクトにして、ピアノとベース、ドラムスによるインストゥルメンタル・トリオ。その名前はアメリカのアニメ "PEANUTS"(日本名:スヌーピー)に登場するトイピアノを弾く男の子、シュローダー君に由っている。クラシック、ジャズ、ダンスミュージック、エレクトロニカなどを通過した現代の耳を持つ、リリカルな男子の脳内イメージ、そして同アニメの音楽を担当したビンス・ガラルディ・トリオへの敬愛の意も込めて。
XQGU-1004
疾走する郊外の街並みと夏の記憶。
きらびやかに色褪せる秋の歩道。
痛い程肌に染みていく澄み渡る冬の空気。
舞い踊り水たまりに落ちていく花びらと春の雨。
今までもこれからも繰り返されるであろう四季と
それを彩るシュローダーヘッズ。
DE DE MOUSE
no sign
ドラムンベースとモダンジャズをシェイクしてダブ化。
absence of absolutes
直訳は「何事にもとらわれない態度」。オルタナ、エモなどギター・インスト・バンド風の楽曲を、ピアノトリオで試みた作品。 録音ではエレキギターの気分でピアノを2本ダビングしている。
newdays
4つ打ちに「戦メリ」をのせる気持ちで作曲。結果、リリカルで美しく力強い作品となった。ヘッドフォンをつけて街を 歩いたり、電車から車窓を眺めていて、自分が透明になっていくような気持ちとか、ちょっとした、なんてことないこと にふと感じる希望感。明日に向けて、なにかを少しリセットする「夜明け前」のイメージ。最も気に入ってる楽曲。
another hero
ワンコード、ワンループのブレイクビーツの翻訳。陽のあたらない坂道を上る、もうひとりのヒーロー。北京オリンピッ クを見ながら作曲。映画の脇役とか、スポットのあたらないキャラクターに愛着を感じてしまう。
exodus
最初に Schroeder-Headz 用に作曲した楽曲。一度 PC 上で打ち込んだ音源をピアノトリオでの生演奏に翻訳してみた。最 終的にレコーディングでは、打ち込みと生を混ぜて仕上げている。単純なシーケンスを生で演奏することによって、コピー &ペーストでは決して生まれない「波のような揺らぎ」が心地よく、最後まで飽きさせない。タイトルは「大脱出」、も しくはちょっとした「現実逃避」かもしれない。久しぶりに、まじめに音楽に向き合った作品だとも思っている。
polka dots fish
ジャズではなく、オルタナカントリーな気分で制作。荒野を走る蒸気機関車が頭の中にイメージされていたが、タイトル は何故か「水玉模様の魚」。シンプルなメロディを最小限のグルーヴとアンサンブルとノイズで。
boobies-hi
シンプルで骨太なファンキージャズ。ランナーズハイならぬブービーズハイ。いってしまえば「やけくそ感」か。サンプ リングの元ネタに使われることを目指して、ひたすらアッパーにプレイ。
T.V.G.
ビンス・ガラルディ・トリオへのオマージュ。50~60年代のオーセンティックジャズを、20~30代の若者バンド ミュージシャンがやるとどうなるか聴いてみたかった。
渡辺シュンスケによるオルトナ・ピアノ・トリオ「シュローダーヘッズ」デビューアルバム。クラブ・ジャズとオーガニック・グルーブを繋ぐオルトナ・ピアノ・トリオ「シュローダーヘッズ」はDE DE MOUSE
のライブ・キーボーディストとしても知られる渡辺シュンスケによるソロ・プロジェクト。Jazzを世界でよく見られる「ピアノトリオ」という、もっともシンプルかつベーシックなアンサンブルスタイルを使い、ジャンルにカテゴライズされた、さまざまな音楽フォーマットの枠組から「抜け出してみたい」という試みの実験場。それは「スマートネス」と「クレイジネス」が同居する新世代のハイブリッド・サウンド。
サンプリングやプログラミングに支配された、インテリジェンス・ダンス・ミュージックを含む、現在のあらゆる音楽を、シンプルでスタンダードな「ピアノトリオ」という生のアンサンブルで翻訳~演奏することによって、逆に2010年代以降の近未来に、フレッシュな新しい音楽を響かせることができるのではないか?という思いからスタートしている。
渡辺シュンスケ/Schroeder-Headz